深い眠りの中
突き落とされ沈む
まとわりついてくる
やり場の無い黒い気持ち(包まれて)
私が無くなる
欠片は夜霧(よぎり)
塊は朝へと
時間に溶けた嘘を
閉じ込めてよ
希望的な
捏造は
いつか剥がれて
突き刺さり
流れる白は
美しく輝き
行き場をなくして
心狂わせてゆく
何も出来ずに
全てを亡くし
ひとりぼっちで
朽ちて幻となる
どれくらい経ったか
わからないけれど
何度も思い出す
最後の記憶を
逃げ回る私
迫る足音に
怯え耳を塞いで
目を閉じたら
世界は消えた
幸せな孤独と
寄り添っていたの
目覚めさえしなければ
よかったのかな
過去に縛られ
死をも奪われ
とわに藻掻き続ける
とめどなく
注ぐ陽(ひかり)
何もかも照らし
朽ち崩し(くちくずし)てゆく
無間(むげん)の終わりは
突然に訪れ
夢から解かれて
真(しん)に睡(ねむ)る
ああ流れる白は
美しく輝き
行き場をなくして
心消し去ってゆく